【8月の神話と神さま】古事記に登場する神々にまつわる行事・祝日・お祭りを紹介!

はじめに

8月はお盆や終戦記念日、立秋など、日本人の精神文化や自然とのつながりを深く感じる行事が多く行われる月です。

灼熱の太陽とともに、静かに故人や祖霊と向き合うこの時期には、古事記に記された神々の物語や死生観が重なって感じられます。

本記事では、古事記に登場する神々と8月に行われる行事・お祭りとの関係性をわかりやすくご紹介し、あわせて家庭でも神さまとのつながりを深めるための「御札立て【よりどころ】」おみくじ置き「【みちしるべ】」の活用方法もお届けします。


8月の伝統行事と神話的背景

お盆と黄泉の国の神話

8月の中心的な行事といえば「お盆」。この時期はご先祖さまの霊を迎え、感謝の気持ちを伝える習慣があります。

古事記では、イザナミ命が死後「黄泉の国」へ向かい、イザナギ命が会いに行く場面が描かれます。

この物語は、死者の世界と生者の世界が一時的につながるというお盆の思想に重なります。

ご先祖とつながる機会として、お盆の風習に神話の視点を添えてみてはいかがでしょうか。

立秋と季節の変わり目に現れる神々

8月7日頃は二十四節気の「立秋」。

まだまだ暑い日が続くとはいえ、暦の上では秋の始まり。

この時期は季節の節目に関わる神々――例えば農耕の神や天候を司る神々――が動き始める時期とされています。

季節の節目には神の力が働くとされ、神棚の清掃やお供えの見直しに適したタイミングでもあります。

終戦記念日と平和の祈りと神道の思想

8月15日は終戦記念日。

日本の平和を願う日であり、多くの神社では慰霊の儀式が行われます。

古事記では天照大御神を中心とした「和の心」が数多く描かれており、争いを避け、秩序と調和を守るという思想が平和の基礎にあるといえるでしょう。


8月に行われる神話にゆかりのお祭り

阿波踊りと先祖供養の風習

徳島県で行われる阿波踊りは、お盆の時期にあたる8月12〜15日に行われ、死者の霊を慰める「盆踊り」の原型ともいわれています。

死者とのつながりや踊りによる供養は、古事記の中で神々が舞を通じて世界を浄化した「天岩戸開き」にも通じます。

踊りの中にこめられた祈りの意味に、神話的な奥行きを見出すことができます。

吉田神社 火祭りとカグツチ神

京都・吉田神社では8月14日に火祭りが行われます。

これは炎によって災厄を祓う神事であり、火の神・カグツチ神に由来するものです。

カグツチ神は、イザナミ命を焼き殺したとされるほど強大な力を持つ神で、火の制御と信仰は神話の中でも重要なテーマです。

火を見つめ、浄化と再生の意味を感じる夏の夜。

神話の力が最も強く感じられる瞬間かもしれません。

白山まつりとイザナミ命

石川県の白山比咩神社では、8月に「白山まつり」が行われます。

主祭神はイザナミ命。火の神を生んで死に、黄泉の国に旅立った神でありながら、大地母神としての側面も持ちます。

生と死、再生のサイクルを担うイザナミ命を祀ることで、人間の命のつながりや自然との共生を考える機会となります。


8月の自然と神さまの象徴性

入道雲と建御雷神(たけみかづちのかみ)

夏の空に現れる入道雲。

その中に雷を伴うこともしばしばあります。

雷を司る神・建御雷神は、古事記において出雲国譲りの場面で大活躍する武神。

天候を支配する神の力を感じながら、自然の中に神さまの存在を見出すのも8月ならではの体験です。

夏の果実と木花咲耶姫(このはなさくやひめ)

桃やスイカなどの夏の果実は、木花咲耶姫の象徴ともいえる生命力に満ちた恵み。木花咲耶姫は富士山の神であり、「咲く命」の象徴です。

瑞々しい果実をいただくたびに、自然の命を慈しむ心が育まれていきます。

夜の虫の声と少彦名命(すくなひこなのみこと)

涼しくなってきた夜に聞こえる虫の声。

古事記で医療や薬の知恵を持っていた少彦名命は、自然の音や香り、癒しの世界に通じる神。

忙しい日常のなかで、夜に耳を澄ますひとときに神さまを感じてみてはいかがでしょうか。


お盆とともに整える神棚と祈りの空間

神棚の掃除とご先祖への感謝

お盆期間中は、神棚や仏壇をきれいに整えるご家庭も多いはず。

神道と仏教の融合した日本ならではの文化として、神棚を清めることで神々とご先祖の両方に敬意を示すことができます。

毎日の感謝と祈りを込めて、神棚を整えてみましょう。

季節感を取り入れた神棚の演出

夏らしさを感じる小物や草花を神棚のそばに添えると、季節の移り変わりと共に神さまとのつながりも深まります。

例えば、朝顔、ススキ、団扇などの自然素材のものを添えると、より調和がとれます。

御札立て【よりどころ】と【みちしるべ】のご紹介

暑い時期でも清涼感と神聖さを保つために、お札をきちんと祀る道具の選定は重要です。

【神棚と節分】おみくじ置き「ミチシルベ」と御札立て「ヨリドコロ」のすすめ

おみくじを飾る「ミチシルベ」

おみくじを持ち帰り、その年の指針とすることはとても大切です。

「ミチシルベ」は、おみくじをおしゃれに飾れるアイテムで、神棚や玄関に置くことで運勢を意識した生活ができます。

御札を祀る「ヨリドコロ」

神棚やお札の置き場に困っている方には、「ヨリドコロ」がおすすめです。

シンプルなデザインながらも、神聖な空間を作ることができます。

シンプルでお洒落な御神札立て『ヨリドコロ』
ビーチ材/ウォールナット材使用/磁石で壁掛け可/インテリア


おみくじをお洒落に飾る『ミチシルベ』

神社のおみくじをお守りに!【ミチシルベ】|高品質ウォールナット材/おみくじ立て/北欧/木材/置物



神話とともにある8月の暮らし

命と向き合う月

暑さの中にも静けさがある8月。お盆や祭りを通じて、ご先祖さまとのつながりや命の循環を感じる月でもあります。

神話では、命の誕生・死・再生が多く語られています。

私たちも神さまと共に生きる感覚を大切にしたいですね。

古事記の神話や神さまを分かりやすく紹介➡GO!!

家族で語る神話の時間

夏休みは家族とゆっくり過ごすチャンス。古事記の絵本や神話の話を通じて、子どもたちにも日本の精神文化を伝える絶好の機会です。

神社にお参りしたり、絵本で神々の話を読んだりすることで、自然と神話への興味が育ちます。

毎日の祈りに神話のエッセンスを

神棚に向かって手を合わせるその瞬間に、神話のエッセンスを加えてみてください。

「今日も命があることに感謝します」――そんな祈りの中に、古事記に登場する神々がそっと寄り添ってくれるはずです。


おわりに

8月は、死と再生、自然と人間のつながりを感じる季節です。

古事記の神々とともに行事や自然を味わい、心静かに過ごす時間を持つことが、現代の暮らしにおいても大きな支えとなるでしょう。

御札立て【よりどころ】と【みちしるべ】を活用し、神さまを丁寧にお迎えする空間を整えることで、より豊かで感謝に満ちた毎日を過ごしてみてください。

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>【にぎとこの】~ずっときみのそばに~

【にぎとこの】~ずっときみのそばに~

日本では赤ちゃんが生まれると、神様に「感謝」を伝えるため「お宮参り」に出かける風習があります。 そこでは、神さまの言い付けで、赤ちゃん一人ひとりに守り神「ちび神さま」がもれなく付いてきます。 この物語は、赤ちゃんとちび神さまの『にぎ』と『この』が織りなす、にぎやかな日常をハートフルに描いた作品です。 新米かみさまの糞闘ぶりを楽しんでください。

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