
【5月の神話と神さま】古事記に登場する神々にまつわる行事・祝日・お祭りを紹介!
5月と古事記の神さまをめぐる季節のつながり日本の神話の源である『古事記』。
その神々や物語は、私たちの暮らしに息づいており、特に神社の祭礼や年中行事に深く関わっています。
5月は「新緑」「田植え」「端午の節句」など、自然と命を感じる月。
そんな5月にまつわる行事と、古事記に登場する神さまのつながりをご紹介します。
5月の祝日と古事記の神さまの関係
憲法記念日(5月3日)と天照大御神の神勅

日本国憲法の施行を記念する日ですが、日本の「和」の精神は古事記の天照大御神に通じます。
天照大御神は、争いではなく話し合いによって秩序を保った女神であり、「和を以て貴しと為す」精神の根幹に位置します。
みどりの日(5月4日)と山の神・木花咲耶姫(このはなさくやひめ)

自然を称える「みどりの日」は、古事記で自然の象徴として登場する木花咲耶姫と関係深い日です。
彼女は富士山の神であり、山・自然・命の象徴として信仰されています。
こどもの日(5月5日)と神々の子孫・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)

子どもたちの健やかな成長を願うこどもの日は、天照大御神の孫であり、地上に降りた瓊瓊杵尊とも関係があります。
「国づくり」を任された彼は、日本の未来=子どもたちを託された存在ともいえるでしょう。
500万冊の電子書籍が読み放題!人気のマンガや雑誌はもちろん、『古事記』関連の書籍も豊富に揃っています。5月に行われる神話由来のお祭り

賀茂祭(葵祭)と神代の時代をつなぐ祭礼
京都・下鴨神社と上賀茂神社で行われる賀茂祭(葵祭)は、古くから続く神事であり、賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)を祀ります。
この神は雷を司り、天の神々の子孫ともされ、古事記に登場する神代とつながる神です。
春日祭と神々の子孫・天児屋根命(あめのこやねのみこと)
奈良・春日大社の祭神である天児屋根命は、天照大御神の岩戸隠れの際に祝詞を唱えた神として古事記に記載されています。
5月に行われる春日祭は、古代神話と宮中祭祀の融合ともいえる行事です。
浅草三社祭と天孫降臨の神意
東京・浅草神社で行われる三社祭は、5月の熱気を象徴する祭りのひとつ。
実はこの神社に祀られる神々は、天照大御神の命によって国づくりに関与したとされる神々と関係が深く、神話と都市信仰が結びついています。
5月の自然行事と神さまの象徴性

田植えと大地の神・大国主命(おおくにぬしのみこと)
5月は田植えが本格化する月。
古事記で国づくりの神として知られる大国主命は、農耕と土地の神としても信仰され、田植えの季節に祈りがささげられます。
花祭りと木花咲耶姫の命の象徴
一部の地域では5月にも花祭りが行われます。
木花咲耶姫の「咲く命」「燃える命」は、春の終わりと夏の始まりをつなぐ花々のように、命の尊さを象徴しています。
新茶の季節と神饌文化
5月は新茶の季節。
神前にお供えする「神饌(しんせん)」としても新茶は用いられます。
古事記の時代から続く「自然の恵みに感謝する」という神道の精神が、この季節に凝縮されています。
神社へのお参りと神棚を整える5月

五月の穢れを祓う「大祓(おおはらえ)」の準備
6月末に行われる「夏越の祓」の準備期間が5月。
古事記で登場する禊(みそぎ)の神事にちなみ、5月は家の神棚を整えるのに最適な月です。
家の中の“聖域”を整える月
古事記での神々の登場場面では、清らかな場所での祈りが強調されます。
5月は気候も安定し、家の中の神棚やお札を見直す良い機会です。
御札立てで神聖な空間を演出する
このタイミングでおすすめしたいのが、御札を美しく祀る専用の「御札立て」。
御札立て【よりどころ】の特徴
シンプルで北欧風のデザインに、日本の神聖な空気を溶け込ませた逸品。無垢のウォールナット材で作られており、神棚としてもインテリアとしても高評価。
御札立て【みちしるべ】の特徴
丸みを帯びたフォルムと、柔らかい印象のブナ材。神札を優しく支える形状で、玄関やリビングにもなじみます。季節に応じた模様替えにもぴったり。
なぜ「立てる」ことが大切なのか
古事記の中で神々は「座す(まします)」という表現で現れますが、その多くは高台や祭壇の上。御札を“立てる”という行為は、神さまを正しくお迎えする伝統的な所作なのです。
【神棚と節分】おみくじ置き「ミチシルベ」と御札立て「ヨリドコロ」のすすめ

おみくじを飾る「ミチシルベ」
おみくじを持ち帰り、その年の指針とすることはとても大切です。
「ミチシルベ」は、おみくじをおしゃれに飾れるアイテムで、神棚や玄関に置くことで運勢を意識した生活ができます。
御札を祀る「ヨリドコロ」
神棚やお札の置き場に困っている方には、「ヨリドコロ」がおすすめです。
シンプルなデザインながらも、神聖な空間を作ることができます。






おみくじをお洒落に飾る『ミチシルベ』






古事記の神々とともにある暮らしを5月から始めよう

自然と共に生きる神道のこころ
田畑、山、海──古事記に登場する神々はすべて、自然の中に宿っています。
5月は自然を感じる絶好の季節。神さまとの距離を縮める月ともいえます。
お祭りや行事で子どもと神話に触れる機会を
こどもの日や葵祭などをきっかけに、神話の話を子どもと一緒に楽しむのもおすすめです。
『古事記』絵本なども活用するとより親しみやすくなります。
神棚を通じて「感謝の習慣」を育てる
毎朝手を合わせることで、「今日も無事でいられること」への感謝の気持ちが自然と育ちます。
家族の健康や学業成就、商売繁盛など、願いを込める場として神棚は心のよりどころになります。
まとめ
5月は、古事記に登場する神さまや神話と結びついた行事や自然の営みがたくさんある月です。
祝日やお祭りを通じて、神々への感謝を再確認するきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
そして、自宅で神さまをお迎えする空間として、「御札立て【よりどころ】」「御札立て【みちしるべ】」を取り入れ、毎日の暮らしに小さな神聖さを取り戻してみませんか。